電力の供給や電気設備の設置・保守・修理を行う工事全般が「電気工事」です。ここでは電気工事の一部門に含まれ、特に電気設備の設置や保守を専門的に行う電気設備工事について紹介します。
電気設備工事は、建物の内部に電気を引き込み、分電盤(電気を各部屋に安全に配る装置)からコンセントや照明などに電気を届けるのが主な仕事内容です。私たちが安全かつ便利に電気を使うためにとても大切な仕事です。
Image by AIいらすとや
受変電設備は、発電所から送られてきた高圧の電力を建物内で利用できるように低圧の電力に変える設備です。
発電設備は、停電時に電力を供給するための設備です。
建物内部に電気配線を行い、コンセントやスイッチの設置、照明器具の取付けなどを行います。
劇場、スタジオ、スポーツ施設などの特殊な照明器具を設置します。
火災報知器やスプリンクラー、誘導灯の設置、それらの配線を行います。
防犯カメラやセンサー、警報装置などの設置を行います。
電気設備工事の主な資格
電気工事を行うためには、さまざまな資格があります。
仕事に従事するために、最初から資格が必ず必要というわけではありません。資格者の管理下でアシスタントをしながら経験を積み、勉強をして資格を取得し、技術者となる方も多く居ます。
管工事とは、建物内に水やガス、空気などを送配するための設備を設置・保守・修理する工事です。金属・プラスチック・ファイバーなどの管を使用してこれらを送るので「管工事」と呼ばれています。
ここでは建築工事における管工事の主な仕事をご紹介します。管工事は、専門的な知識と技術が必要で、安全で快適な環境を作り出す仕事です。
Image by AIいらすとや
管工事の種類
給排水衛生設備工事には、給水設備工事や排水設備工事、
衛生設備工事などがあります。
給水設備工事
建物内に飲料水や生活用水を供給するための配管や設備を設置する工事です。
排水設備工事
建物内で使った水や汚水を外に排出するための工事です。
衛生設備工事
トイレや洗面所、浴室などの衛生設備を設置し、給排水するための管を設置する工事です。
空調設備工事には、冷暖房設備工事や換気設備工事、空気清浄設備工事などがあります。
冷暖房設備工事
エアコンやヒートポンプなどの冷暖房システムの設置、配管、ダクト(空気を送るための管)を設置する工事です。
換気設備工事
室内の空気を入れ替えるための換気扇やダクト(空気を入れ替えるための管)の設置する工事です。
空気清浄設備工事
空気中の塵や煙、微生物を除去するための設備を設置する工事です。
消火設備工事
建物内で火災が起きた際に火を消すための設備を取り付ける工事です。火災報知器や消火栓、消火器を設置します。火災が発生した場合、火災報知器が警告を発し、消火栓から水を供給して火を消すために使います。これらの設備を備えることで、火災の被害を最小限に抑え、建物内の安全を守ることができます。
排煙設備工事
建物内で発生する煙や有害なガスを外部に排出するための設備を取り付ける工事です。例えば、キッチンやトイレ、工場などで発生する煙やガスを集め、専用の排気ダクト(煙などを送るための管)を通して外部に排出します。これにより、建物内の空気をきれいに保ち、作業者や住人の健康を守ります。また、火災時には煙や有害なガスを迅速に排出して被害を最小限に抑える役割も果たします。
管工事の主な資格
管工事を行うためには、さまざまな資格があります。
仕事に従事するために、最初から資格が必ず必要というわけではありません。資格者の管理下でアシスタントをしながら経験を積み、勉強をして資格を取得し、技術者となる方も多く居ます。
仕事の範囲が多岐に渡るため、管工事専門の資格だけでなく、建築に関する資格を取得すると、仕事の幅が広がります。